大阪万博
先日もこのブログ(8月15日掲載)に大阪万博の大屋根リングが世界最大の木造建築物でギネス記録認定で「貫工法」が採用されているとありましたが、今日は続編です。
大屋根リングの建設は工区を約3分の1ずつ分割して、それぞれ大林組・大鉄工業・TSUCHIYA JV、竹中工務店・南海辰村建設・竹中土木JV、清水建設・東急建設・村本建設・青木あすなろ建設JVが実施設計・施工を担当しています。
また、リングの柱には番号があり、公式マップにも西側海の境から東側海まで順に1~78の番号がふってあります。(1番よりも海側は歩行禁止エリアなので番号がないんだと思います)
私が見たいと思っていた場所!
それは柱番号39は「竹中工務店と大林組」の境、柱番号74は「大林組と清水建設」の境です。
それぞれの作り方がちょっとずつ違うと前情報を聞き、きっと私は違いがわかる女だと意気込んで行ったのですが・・・目視でわかったのは、清水建設さんは他社よりも木の節が多く表面に表れている事と、貫の様子が違うようですが下から見る分には分かりにくいです。あとは正直あまり解らなかったので帰って調べてみました(;^ω^)
← 【大林組】
甲子園球場やスカイツリーで有名な大林組さんはデジタルツインを使いシミュレーションを行いながら、大きな地震でも耐えられるように、基本は木材だけで作りつつも、梁の部分は、ラグスクリューボルトで強度を増して施工しています。
↙ 【竹中工務店】
寺社仏閣を中心に日本の建築を支えている竹中工務店さんは、トヨタの「ジャスト・イン・タイム」方式を用いて、日本通運と協力しながら、無駄なくモノの流通と、ユニット化したものを現地に送る工夫を行いました。そのおかげで、1.5ヶ月予定より早く完成したそうです。
宮大工を起源に持ち、小規模な物件から大規模な物件まで幅広い建築物を手掛ける清水建設さんですが、大屋根リングの製造プロセスについてホームページには特に紹介はされていませんでした。
大阪万博も閉幕まで約1ヶ月、今から行かれる方はぜひ柱の違いもぜひご覧ください! 設計課 ck